ステアリングホイールの革の巻き直し

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DSCF5467DSCF5468この911SCに取り付いていたステアリングホイール。

 

DSCF5472DSCF5476経年劣化で崩壊状態の革を剥ぎ取る。そのためのスタンドも廃材で自作した。

 

DSCF5469DSCF5470DSCF5471巻き直しに使うのはこれ。アメリカからの取り寄せ品。もちろん純正品ではないが、レザーの質感は悪くない。

 

DSCF5475DSCF5474DSCF5473被せてみて各部のフィット感をチェック。グリップ部分の革幅はちょうど良さそうだが、スポーク部分を包み込む革が余る。9時・3時と6時とでは余り具合も異なるので、それぞれに応じてトリミングを施し、縫い穴の開け直しをした。

 

DSCF5821DSCF5820付属の糸とカギ型の針を使って縫い合わせを開始。一人では糸にかけたテンションを保つことができないので、20~30mmほど縫っては糸にテンションを掛けた状態でセロハンテープを巻きつけて革どうしを引っ張り、仮固定をしながら縫い進める。X状のステッチにするため2度縫いする。

 

Dscf6022aDscf6021a完成の図。9時と3時のスポークで革にしわが寄ってしまったり、途中で縫い順を間違えてステッチが飛んだりと、色々アラはあるが、至近距離で見さえしなければ及第点か。

それにしてもこの作業に一体何時間を要したことか。ハンドルの革巻きの作業がこれほど大変とは知らなかった。プロにお願いすれば万単位の費用が掛かるようだが、それも期待できるクオリティを考えれば十分見合うのだと理解することができた。

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