内装の仕上げ ~ 車検 ~ 公道復帰! / Interior finishing, vehicle inspection and getting back to road!
皮を巻いてから3年近くが経過したSC純正のステアリングホイールも、やっと日の目を見ることに。プロの手による仕上がりには程遠いステッチだが、擦り切れてボロボロだった表皮のままだった元の状態よりはましだろう。
運転席側シートベルトのバックルのボタンに貼られたPRESSのステッカーが破損していて気になっていたので、ステッカー単体を入手して貼り換え。
左が完成品。Rのフォントがオリジナル(右に写る助手席側)と若干違うが気にしない。
パーキングブレーキレバーのブーツも新品に。再塗装しておいたヒーターレバーのノブが鮮やか。
ディマースイッチの根元に、ハイ・ローの表示プレートを元通り貼り付けた。これは正規輸入車特有の仕様だろうか。
最大の懸念だった排ガス。このクルマに元々搭載されていたエアポンプも酸化触媒も、手元に来た時から既にない(探してまで手に入れたくもない)。
そこで採った策がこれ。84カレラの三元触媒にヒーター付きのO2センサー(日産のRB系エンジン用を流用)を取り付け、その出力電圧を元に簡易的なA/Fメーターで空燃比をモニター。このメーターの振れと排ガスの臭いを頼りにフューエルディストリビューターのアジャストスクリューを調整する作戦。さて結果はいかに。なおヒーターは使わない時のために電源をオフできるようにスイッチを入れた。
車高の確認と調整も終え、全ての作業が終わった911SC。あとは自賠責保険に加入し仮ナンバーを借り、車検場へ向かうのみ。
そして車検はあっけなく合格。予想外の不良個所や指摘もなし。
ヘッドライトの光軸やサイドスリップなどは予めテスター屋でチェック・調整してもらったため、何ら問題なし。懸案だった排ガスの測定値も、テスター屋で計測した結果はCOが0.5~0.6%、HCが60ppm前後と拍子抜けするほど良好で、検査ラインでも同様の結果であっけなく終了。ウィンドウウォッシャーとワイパーの作動はやはりチェックされ、これも問題なし。ホーンマークと発煙筒は特にチェックされなかった。
手元に来てから4年近くを経て、911SCの行動復帰はひとまず完了。ヤマは越えた。
数十km走行後のエンジン回り。オイル漏れなし。クランクケースの表面は気持ちいいほど乾燥状態。この状態がいつまで続くか。ホースの口元から若干のオイルが滲んでいたが、バンドの増し締めで解消。
まだまだ気になる箇所はあるので、乗りながらじっくり手を入れていく予定。