メーター照明のLED化、ダッシュ周りの配線チェック / Instrument LED lighting & dash wiring check

Share

なにせ古いクルマなので電気系統がどうなっているのか・正常なのかは気になるところ。ブロアシステムをごっそり取り外してあるタイミングに合わせて作業を進める。

DSCF7555まずメーターを全て外してみる。

DSCF7543 DSCF7575油温計と油圧計は後ろ側から別々に取り外し、隙間から布を突っ込んで汚れていたガラスの裏面を掃除。完璧ではないが見違えるようになった。

DSCF7518 DSCF7572同様に燃料計・油量計も。

DSCF7505 DSCF7506ブレーキとシートベルトの警告灯。キーONにしてもどちらも不灯だった。レンズを外すとブレーキ警告灯のバルブが入っていない・・・。でバルブを入れてコネクターを差してみたがやはり両方とも不灯。

DSCF7520 DSCF7521燃料計・油量計を外すとアクセスできる2つのリレー。左から触媒温度警告灯(日本専用仕様)、シートベルト警告灯の各リレー。この位置関係で車両前方に向かってダッシュ奥のコネクターに差さっていたのだが、この時は特に疑問を感じなかった。

DSCF7535トランク側から見た2つのリレーのコネクター。よく見ると右(車両進行方向に向かって左)から出ているワイヤーは3本、もう一方は5本。

もしかして2つのリレーが互いに入れ違っているんじゃないか・・・??

DSCF7536 DSCF7537・・・当たりでした。ピン配置も全く同じの2つのリレーを入れ替えてみると、警告灯はキーONで2つとも点灯。数秒後にシートベルト警告灯だけが消灯。パーキングブレーキレバーを下すとブレーキ警告灯も消灯。なぜいつから間違って組まれていたのかは分からないが、とにかく本来の機能を取り戻したので一安心。

DSCF7522 DSCF7523ターンシグナルとハザードのリレー。

DSCF7529 DSCF7516 DSCF7515リアウィンドウデフォッガーとフォグランプの各スイッチ。ノブの照明はスイッチ奥に仕込まれたBa7sバルブのほのかな光源が透明なプラスチックの部品を通してキャップを光らせる仕組み。ところがこのバルブソケットがくせ者で、ワイヤのターミナルを抜くためにソケットを持って引っ張ったところ、中心のターミナルと中の絶縁部材(ベークライト製?)とのかしめが破損してしまった。2個とも。仕方ないのでソケット底部のかしめを起こして中身を取り出し、中心ターミナルを絶縁部材に通し直して頂部をハンダで固定して応急修理。このソケット、交換しようにもどうやら新品はもう入手できない模様。ちなみにこの2箇所のバルブソケットだけは中心極がマイナス、外周がプラスと特殊なので、ここのバルブをLED化する場合は注意が必要。

DSCF7593 DSCF7592 DSCF7627 DSCF7626メーター照明の暗さは何としても解消したいと思っていた。Ba7s規格のLEDバルブも販売されているようだが、その単価は安くないし入手先も限定的。そこで、メーター球として広く販売され入手しやすいT-5規格のLEDを使ってみることにした。汎用T-5ソケットの外周を少し削ることで適度なタイトさでメーターの穴にフィットさせることができた。Ba7sの口金と汎用ワイヤ付きT-5用ソケットを使って配線を製作。グランドは別で配策。その結果はご覧の通り。写真は昼間にフロントガラスをサンシェードで覆って撮影したが、夜間も明るすぎず暗すぎずでいい感じだと思う。

DSCF7599 DSCF7607 DSCF7606 DSCF7608 DSCF760910Wのバルブが入っていたトランクランプもLED化。G15規格で全高が極力低いLEDバルブを選んだ。光をトランク内へと向けるため、光沢のあるプラスチックフィルムでリフレクターを作りソケットに貼り付けた。結果はご覧の通り。夜間にトランク内で探し物をする際は心強い。

DSCF7594 DSCF7597 DSCF7596運転席側と助手席側のルームランプにはT10x42タイプのLEDを使う。LEDの照射角は限られていて、レンズ自体を押すオンオフ操作による振動などでLEDが回転してしまわないよう、ホースバンドを使って回り止めを施した。光が白過ぎては古い911の風情が台無しになるかと思ったが、レンズが経年で微妙に黄変しているので、結果として程よい色合いに。

DSCF7598グローブボックスのランプも同様にLED化。

DSCF7620取り外した元のバルブたち。

DSCF7566 DSCF7576 DSCF7577DSCF7582運転席の足元に付いていた速度警告ブザーユニット。スタンレー製。これも希少な日本専用仕様か。バッテリーに接続して本体左上のテストボタンを押すと赤いLEDが点灯してブザー音が鳴るので、おそらく正常に作動していたのだろう。配線は+12V、グラウンド、そしてスピードセンサー出力に繋がるラインの計3本。不要なので取り外す。

DSCF7503 DSCF7504グローブボックス下にぶら下がっている謎の配線。トランクの使われていない穴を通り、右フロントフェンダー内へと繋がっている。フェンダー内でカットされているので、以前何かに使われてはいたのだろう。

Share