フューエルポンプブラケットの改良 / Improving fuel pump bracket

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911SCのフューエルポンプは、ブラケットごと2つの防振ゴムで車体から吊り下げられている。この防振ゴムがくせ者で、この車を入手した時には既に劣化してひびだらけ、というより粉々にちぎれていて、フューエルポンプはフィード・サクションの両ホースだけでぶら下がっているという状態だった。

そこでこの防振ゴムを交換したのだが、僅か数カ月間放置しているだけで再びひびだらけに。

そもそも、この手の防振ゴムは鉛直方向に加わる圧縮力を受け止めるのが正しい使い方。ものを吊り下げるというこの車での使い方が設計的に間違っているように思えてならない。さらに、車体にボルトで締結するとゴムがねじられ、その状態のまま使われ続けるという構造も疑問。そこで改良。

左が元の防振ゴムとブラケット、右が改良品。

新品のブラケットに廃材で作った金具を溶接。ブッシュはたまたま手元にあった国産車の解体部品。

完成の図。ボルト締結時のねじれも発生せず、悪くなさそう。元の防振ゴムよりだいぶ固めなので、運転時に騒音が出るかも知れないが、その場合はまた考え直すことにする。

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