エンジンの組み立て (2) / Engine rebuilding (2)

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組み上げたエンジンの各部調整。

DSCF6433まずはバルブタイミングの調整。

DSCF6434DSCF6435テンショナースプロケットに自作ツールをセットしてチェーンにテンションを掛ける。

DSCF6439 1番シリンダーが圧縮上死点にあることを確認。まずここで1番シリンダーのINとEXのバルブクリアランスを調整する。値はIN、EXとも冷間時で0.1mmとタイト。

DSCF6436DSCF6438DSCF64401番シリンダーのINバルブリテーナーにダイヤルゲージの先端を当ててゼロ点をセットする。クランクシャフトをゆっくり右回転させていき、約1回転、バルブオーバーラップが規定の値に達したところで回転を止める。この時、カムシャフト端面の「930」刻印は下向き。手で締めておいたカムシャフトスプロケットのナットを外し、ロックピンを抜いて、クランクシャフトを回転させてZ1位置に合わせ、ロックピンを差し込み、ナットを手締め。この作業を2~3度繰り返して、Z1位置でバルブオーバーラップの値が安定していることを確認できたら左バンクは終了。

DSCF6441DSCF6442DSCF6443続いて「930」刻印が下向きの位置から右バンクのバルブタイミングを同様に調整。

DSCF6444DSCF6445 バルブクリアランス調整の様子。1番と4番以外は、バルブタイミングの調整が済んだあとにクランクシャフトを回転させて順次圧縮上死点を出しながら調整していく。ロッカーアームピボットとバルブ頂部に0.1mmのシックネスゲージを差し込み、調整スクリューとナットで固定していくのだが、慣れてくると、隙間方向のガタの感触でクリアランスが適正かどうかが分かってくる。

DSCF6446DSCF6447 バルブ周りの調整が完了したらチェーンテンショナーの装着。針金やコの字状の金具を駆使してピストンを押し込んだ状態を保持してチェーンケース内の所定の位置に固定。チェーンは新品。

DSCF6448DSCF6451DSCF6452

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これでエンジン本体の組み立ては完了。次は吸排気系の組み上げへ。

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